こんにちは。糖分のたぬき(@racoondog12345)です。
ここ1ヵ月ほど、私の日常にちょっとした変化が起こっています。毎日、玄関前で煙草を吸う時間があるのですが、そのたびに必ずと言っていいほど、カエルに出会うのです。最初は何となく「またカエルがいるな」と思っていただけでしたが、あまりにも頻繁にその姿を見るうちに、私はそのカエルに対して特別な感情を抱くようになりました。
彼(または彼女?)に「おまえさん」という名前をつけてからは、その存在が一層身近なものに感じられるようになりました。ここでは、そんな「おまえさん」との出会いと、不思議な日常の癒しについて綴ってみようと思います。
初めての出会い
最初に「おまえさん」に出会ったのは、ほんの1ヶ月前のことでした。いつものように、私は夕方に玄関前で一服していました。その日は雨上がりで、空気がひんやりとしていて、地面はまだ少し湿っていました。そんなとき、足元に何か小さなものが動いているのを感じたのです。ふと見下ろすと、そこには小さなカエルが佇んでいました。
「お、カエルか…」
何気なくそう思いながらも、その瞬間、私は少し驚きました。こんなに身近な場所でカエルを見かけるのは珍しいことでした。普段はあまり気に留めることのない自然の一部が、突然私の目の前に現れたのです。
カエルは、私をまるで何事もなかったかのように見上げていました。彼にとっては、私はただの通行人のようなものでしょう。しかし、その小さな姿と無関心な態度に、私は妙に心を惹かれました。
何度も繰り返される出会い
その後、日々の生活に戻り、私はまたいつものように煙草を吸いに玄関に出る日々が続きました。しかし、奇妙なことに、次の日も、またその次の日も、あのカエルが同じ場所にいることに気づいたのです。雨の日だけでなく、晴れの日でも彼は姿を現しました。
「またお前か…」
そう心の中で呟きながらも、私は次第にそのカエルに親しみを感じるようになりました。人間が勝手に名前をつける行為というのは不思議なものです。名前をつけることで、急にその存在が身近に感じられるようになり、まるで友達のような気持ちになるのです。そこで、私は彼に「おまえさん」という名前をつけることにしました。
「おまえさん、今日も来たのか」
そんなふうに声をかけながら、私はいつものように煙草を吸います。もちろん、彼は何も答えませんし、反応もありません。ただそこにいるだけです。しかし、それがかえって心地よいのです。おまえさんは私に干渉することなく、ただそこにいるだけで私を癒してくれる存在になっていきました。
「おまえさん」の魅力
カエルは、一般的にはあまり好まれる存在ではないかもしれません。特に都会に住む人々にとっては、カエルに対して積極的な感情を抱くことは少ないでしょう。しかし、「おまえさん」には特別な魅力があります。
まず、その姿が愛らしい。小さな体に丸い目、少しぶかぶかとした皮膚。見た目には少し湿った感じがしますが、どこか愛嬌のある姿です。そして、何よりもその無邪気な佇まいが、私の心を和ませてくれます。彼は決して私に近寄ってくるわけでもなく、ただそこにいて、私を見上げています。それが何とも言えず心地よいのです。
そしてもう一つの魅力は、その「偶然性」です。毎日同じ場所で、同じ時間にカエルと出会うことが、こんなにも心を満たしてくれるものだとは思ってもみませんでした。偶然なのか、それとも「おまえさん」には何か特別な習性があるのかはわかりません。しかし、そういった小さな偶然が、私の日常にちょっとした楽しみを与えてくれるのです。
小さな癒し
私たちの日常生活は、忙しさやストレスで満ちています。仕事、家事、人間関係…それらのすべてが時には重荷に感じられることもあるでしょう。そんな中で、玄関先で一服しながら「おまえさん」と静かに過ごす時間は、私にとって大切なリフレッシュの瞬間です。
カエルという小さな存在が、私にとってこれほどまでに癒しを与えてくれるとは想像もしていませんでした。しかし、その静かな存在感、無言の共存が、心を落ち着かせ、日々のストレスを和らげてくれるのです。自然とのつながりを感じる瞬間でもあり、都会の喧騒から少し離れた場所で、心を穏やかに保つための時間です。
「おまえさん」とのこれから
1ヶ月が経ち、私は今でも「おまえさん」との出会いを楽しんでいます。時には、玄関に出るときに彼がいないこともありますが、そんな日は少し寂しく感じます。それでも、また会えるだろうという期待が心の中にあり、彼の存在が私の日常に欠かせないものになっているのです。
これからも「おまえさん」との小さな出会いを大切にしていきたいと思います。彼がどこから来て、どうしていつも同じ場所に現れるのかはわかりませんが、それは私にとっては重要なことではありません。大切なのは、その存在が私にとっての癒しであり、日々の楽しみの一部となっていることです。
自然との不思議なつながりを感じるこの瞬間を、私はこれからも大切にしていきたいと思います。そして、また明日も「おまえさん」に会えることを楽しみに、今日も玄関前で一服しながら静かな時間を過ごすのです。
小さなカエルとの偶然の出会いが、こんなにも心を和ませてくれるとは思いませんでした。忙しい日常の中で、ふとした瞬間に訪れるこうした癒しの時間を、大切にしていきたいと感じています。「おまえさん」との出会いは、私にとって大切な心の栄養になっているのです。
コメント